2026年 02月 18日
司豪強「東漢末年曹操・曹丕経略河西考論」 |
『蘭州文理学院学報』第40巻第2号,2024年.
結局,CNKIでpdfを入手した.ざっと見た限りでは,通説の域を出ていない.この問題,新しい史料があるわけでもなく,よほど斬新な視点でもない限り,通説に堕してしまうのは致し方ないだろう.対蜀漢,対中央アジアなど複眼的に見ることは一つのアイデアである.また後漢時代の涼州放棄策との関連も重要だろう.ただ,タイトルからもわかるように,中央の視点であって,地域からの視点ではない.現地の研究者らしからぬ視点である.『講座敦煌』には榎一雄氏の論稿があり,古くは松田壽男氏の考察もある.敦煌学研究所には,『講座敦煌』は架蔵されていないのだろうか.失礼を承知で言うならば,こういった通説をなぞっただけのような結論を導き出して,楽しいのだろうか.何事にも「捻り」を加えないと気が済まない私にはとてもできない芸当である.
博論はpdfで入手できなかったが,修論でさえ本になったのだから,博論もいずれ近い将来,本になることを期待しつつ.
by s_sekio
| 2026-02-18 20:15
| その他

