2026年 02月 17日
李天石他「従出土文献看六朝時期西北地方法的特点」 |
「鄯善・河西・高昌諸政権与中原的比較為重点」という副題をもつ.『南京師大学報』2014年第6期.
著者の李天石氏とは以前どこかでお会いした記憶がある.それはともかく,pdfを入手したのだが,タイトルが壮大すぎて,敬遠していたのだが,覚悟を決めて開いて見た.
鄯善はともかくとして,〈五胡〉時代のトゥルファン文書のタイトルが列挙されていて(アトランダムな感じで),この地でも郷里制が敷かれていたことを確認した上で,戸籍や貲簿が紹介され,麴氏高昌国時代の承役文書に及ぶ.最後には,やはり文書のタイトルが列挙され,トゥルファンなどにおける奴隷の存在に及ぶ.そうだ,奴隷制度の論著があったはずだと思いだし,検索したら,李氏から『中国中古良賤身份制度研究』(南京師範大学出版社,2004年)という著書をいただいていたことがわかった.2005年に台北でお会いした際にいただいたのだろう.肝心の大学のサイトで確認しようと思ったのだが,春節でお休みのためか,つながらなかった.
それはともかく,二年律令や走馬楼呉簡にも言及されているのはなかなか.また〈五胡〉時代の戸籍としてДх08519が上がっている.これって私が見つけた1行だけの断片ではないか,と思って註を確認したら,確かにその通り.
西北辺疆でも,内地と同じように民戸や奴隷の管理が行なわれていたという点に重点があるのだろうが,何らかの形で拙著でもふれたい.
by s_sekio
| 2026-02-17 16:48
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