2025年 09月 23日
新津健一郎「4~6世紀における吐谷渾の歴史・考古学的研究」 |
「―西から見直す「中華世界」」という副題をもつ.
〈五胡〉時代から唐代までの長い間,政治勢力として甘粛・青海両省にかけての一帯を支配した遊牧種族が吐谷渾.大夏が431年6月に吐谷渾によって滅ぼされたのは有名な事実.この時,赫連定が北涼討伐に出かけたのだが,途中で吐谷渾に攻められたのである.この合戦の場所などを特定すれば,当時の吐谷渾の勢力範囲などが少しは明らかになるのではないか.これは自分自身の課題.隴右から河西に出撃するのに,一番短いルートを取れば,青海一帯を勢力範囲としていた吐谷渾とぶつかることはなかったはずで,これは当時の交通路の問題にも関わる.
by s_sekio
| 2025-09-23 20:56
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