2023年 01月 14日
「桂陽太守周憬功勲銘」 |
そもそも先日,『隷釈』を開いたのは,所謂「毋丘倹紀功碑」が「毋丘倹紀功碑」ではないことを言わんがためであった.所謂「毋丘倹紀功碑」は少なくとも毋丘倹を碑主とはしていない.もし彼の功績を明記するための建碑であれば,冒頭に彼の肩書き・諱と字・本貫などが先ずは刻されたはずである.しかしそれは証明不可能であって,否定せざるをえない.そこで,表記の碑の様式を参照したかったのである.本文冒頭は以下の通り(『隷釈』巻4,所収).
桂陽太守周府君者,徐州下邳人也.諱憬,字君光.
まさに周憬が碑主にふさわしい書き方であり,彼の人となりに続けて彼の太守としての実績(河川の疏通など)が述べられる.毋丘倹の紀功碑であれば,これと同じような書きぶりだったはずである.
by s_sekio
| 2023-01-14 15:56
| その他

