2021年 07月 26日
烏桓 |
届いたばかりの『魏晋南北朝隋唐史資料』第42輯を早速開く.巻頭にはなんと,単敏捷「漢末幽州人士与烏桓的政治影響」なる論文.著者の所属は湖南大学岳麓書院.内田吟風・吉本道雅といった日本人研究者の成果は全く引いておらず,唐長孺先生以来の武漢大学の学風に反していると思ったのだが,これで納得.当然ながら,張純の乱にも頁を割いている.幻本の第1章は「「張純の乱」始末」なので,言及せざるをえない.第1章を書き上げたのは昨年のことなので,自分で書いた内容を忘れないうちに補訂せねば.
そういえば,幻本の第2章に「賀齊伝にみえる「四鄕」について」という補論をつけて,走馬楼呉簡研究の成果(孫呉の郷里制に関する)を援用してこの「四鄕」のリアルを描きたかったのだが,長々しくなりそうなので(そのくせ説得力がない),これは止めることに.第2章のどこかに註を入れてそこで言及することに予定を変更.
by s_sekio
| 2021-07-26 12:06
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